結婚式の【プロフィールムービー】を、友人・知人に頼まないほうが良い理由
最近の結婚式には欠かすことのできなくなっている、映像を使った演出。
特に印象深いのは、結婚式に列席すると目にする機会の多い、新郎新婦の生い立ちからふたりの出会いを振り返る、感動の映像であるプロフィールムービーではないだろうか?
最近は新郎新婦が手作りしたり、映像の知識に詳しい友人に作成してもらっている事が多くなってきている。
この【プロフィールムービー】実は友人・知人に頼まないほうが良いことを知っているだろうか?
結婚式に音響として数多く携わり、プロフィール映像なども作成している、いわばプロである私が、友人・知人に頼んではいけない理由をお教えしたいと思う。
では、まずは友人・知人にプロフィールムービー作成をお願いすること……
たったひとつのOKな場合から話そう、それはその友人・知人がプロで映像を作成する人である場合一択のみ。結婚式の映像に関しての知識があること。これがとても重要な要素である。
では、本題のプロフィールムービー頼まないほうが良い理由を上げていこう
実は言いたいことが言えないことが多い…
これがやめたほうがいい理由のほぼ全てである。私も担当した新郎新婦が
「先輩にお願いしたけどイメージが違いすぎて…でも流さないといけないので…」
と言っていたのが痛ましかった記憶がある。一組だけではなく、何組も…
映像をお願いしている手前、出来上がった映像に大枠の変更は許されないのだ。
もちろん友人に頼んでるし、「俺は何でも言える!」という方もいるだろう。そんな方がぶつかる壁が次の「時間」である。
時間が足りない…
我々プロでもプロフィール映像の作成には結構な時間をいただく。もし業者に頼む場合、写真やコメントなどの素材を遅くとも1ヶ月前には用意するように言われる。
それぐらい時間を見ていないと締め切りが危ないからだ。(もちろんそれには、業者が複数の案件を抱えていて、何件も映像を作らないといけないという理由もあるのだが…)
ともかく映像を作成するには時間がかかるもの。友人・知人が映像を完成させた時は、もうすぐそこに結婚式が迫っている。
だから先ほどの「俺は言える!」の段階ではもう大きな修正をして作り直す時間がない状態であることがほとんど。ヘタしたら、『ギリギリに映像が完成してDVDを会場で試写するもDVDデッキで再生されない事件』が勃発することも。
「じゃあ一緒に作ればいいじゃないか!」
変な映像になるのを阻止すべくプロデューサーとして作成の補佐を担当する、または「こんな映像にして」とyoutubeからお手本映像を見てもらう、ということも考えられる。
これも次に説明するが、やめておいたほうが賢明である。
大変な喧嘩になる可能性が大…(※特に新郎が映像作成に関わる場合)
それでは、納得のいく映像を作成するために、制作現場に一緒にいてプロデュースする作戦。これは一見良さげなのだが、プロデュースができるぐらい頭の中にしっかりとイメージがあるのなら、また、お手本の映像があるのなら、むしろプロの業者に頼むべきと言える。
イメージを形にしてくれる能力は間違いなくプロの勝ちである。
しかも、友人と作ったりするとどこか甘えが出てしまい、「まだ結婚式まで時間もあるし、飲む?」なんてノリで遊んでしまうという可能性も多いにあり、ただでさえ結婚式の準備の中で喧嘩が増えるのに、準備が遅々として進まずに、新婦の負担が増えていき不満がたまっていく…
今回は新郎が制作に関わる場合の事を言っているので、これはすべての人に当てはまるわけではなく、可能性的に新郎の方が準備に積極的ではないことが多いので…ということ。
そう、結婚式前の大事な時に遊んでいる暇はない。そんなワイワイと映像を作っている楽しそうな雰囲気を味わえるのは、余興チームに入り、お祝いの映像を作る時だけ。
しっかり2人で結婚式の準備しないと、ものすごい喧嘩が勃発してしまう可能性がある。(これはガチだから気をつけよう)
以上、プロフィール映像を友人・知人に頼んではいけない理由をお届けしました。
現場からは以上です…